用語集、もちろん作りました。
やっぱりどうでもいいことばかりが書かれています。

【あ】
麻宮騎亜 マンガ家。
代表作は「サイレントメビウス」「コンパイラ」「遊撃宇宙戦艦ナデシコ」「怪傑蒸気探偵団」。
「アンキャニィX-MEN」の416〜420話を描き、
06年現在、「X-MEN」のコミックを描いた唯一の日本人。
また、03年に新潮社から日本語版として出版されたこの416〜420話が
06年現在、最後に日本語訳された正史「X-MEN」である。ある意味貴重。
アメコミ新潮 03〜06年まで、MARVELコミック日本語版の版権を持ってたところ。
X-MEN関連の書籍として、「アルティメットX-MEN」を10巻、
麻宮騎亜版「アンキャニーX-MEN」、
「X-MEN1.5」(「X2」のアルティメットDVDの特典としてのみ)を出版した。
が、ローカライズするにあたって、作中の擬音語をムリヤリ日本語に表記したり、
ミョーな翻訳センス(例:ガンビット→ギャンビット)が炸裂しているだけでなく、
まともに出版していたのは最初の1年だけ、といった具合にその存在自体に疑問な点が多く、
日本国内での評価は極めて低い。
アルカリ湖 カナダのアルバータ州にある湖で、ウルヴァリンが誕生した研究施設があった。
「2」ではストライカーとの決戦地となり、ジーン=グレイはここで生命を落とした。
アルカトラズ島 カリフォルニア州サンフランシスコ湾内にある島。
島周辺の潮流が激しく、絶対に脱出不可能と言われた刑務所
「アルカトラズ刑務所」は1934〜1964年に実在していた(この刑務所を題材にした映画もある)。
「3」では、ワージントン財閥が島ごと買い取り、キュアの開発研究施設として機能させている。
アレ 年頃の男の思考回路の大部分を占めるアレのこと。
いわゆる性欲のこと。「合体」ともいう。
生き返る アメコミにおける常套手段。
生き返る方法としては、
「死んだフリをしていた」「クローンだった」「身代わりがいた」「ニセモノだった」
「分身だった」「寝ていただけだった」「超科学のチカラで」「神様のチカラで」
「なんとなく」などが挙げられる。
誰かが死ぬ=そのうち生き返るというのが、アメコミ界のお約束。
すぐ生き返ることもあれば、忘れた頃に生き返ることもあるのでタチが悪い。
エグゼビア・スクール 大資産家の息子であり、第一世代ミュータントであるチャールズ=エグゼビアが
私財を投げ打って設立したミュータントのための学園。
「1」では、X-MEN以外の生徒がほとんど描かれなかったため、
全然学園っぽくなかったが、「2」以降は多くの生徒がいることを描写している。
同時にそれは「もしかしたらこの中に隠しキャラがいるのか?」などという
非常にどうでもいい困惑をマニアの間にもたらした。
エボリューション 一時期、カートゥーンネットワークで放映されていたTVアニメシリーズ。
複雑難解で広大すぎる「X-MEN」の世界を学園モノにアレンジしている。
オメガミューティーズ カリストが率いるはぐれミュータント集団。
ミュータントの消滅を試みる人類に抵抗するため、マグニートーと同盟を結ぶ。
カリスト率いる地下ミュータント組織「モーロックス」がモデルになっている。
オリジナルメンバー 1963年に創刊された「X-MEN」の初期メンバーは、
サイクロップス、ジーン=グレイ(マーヴルガール)、ビースト、エンジェル、アイスマンの5人でした。
今作にて、ようやく全員が勢揃い。
「エンジェルの存在意義ねーよ」などと思う御仁もいらっしゃるかと思いますが大目に見てください。
女の恨み たぶん、この世でいちばん迷惑なもの。
マグニートーもたいへんだね。
【か】
火炎放射器 発火能力を持たないパイロは、「2」ではジッポライターを使用していたが、
「3」では原作同様に火炎放射器を装備してパワーアップしている。
覚醒 新たなミュータントパワーに開花すること。第2ミューテーションとも言う。
主に危機的状況や急激なダメージ、深層心理への介入が引き金になる。
アイスマンは、物体を氷結化させる能力から、
全身そのものを氷結化させる能力に目覚めている(マニアも納得)。
髪型 ストームの髪型がシリーズごとに変わるというのは、ある意味原作に忠実なことである。
「3」での髪型は「エイジ・オブ・アポカリプス」シリーズのもの。
カメオ 映画の中で、少カットでちょっとだけ登場すること。
「X-MEN」シリーズは、いわばカメオのフルコースで、
メインの話に全然絡んでいないキャラクター探しをするのがマニアの間での慣例になっている。
詳しくはネットで調べてね。
かめはめ波 日本人なら誰でも知ってる必殺技。
「ドラゴンボール」がアチラさんに与えた影響が大きいことを認識できますね。
完結編 いちおう「3」にて、6年にわたる物語は、ひととおりの区切りとなりました。
しかし、プロデュース会社はまだまだ映画化を目論んでおりまして、
スピンオフ作品を含めて、MARVEL作品は10作品が進行中とのことです。
完全氷結化 アイスマンの能力は「物体を氷結化させる」ことだったが、
さらなるパワーに目覚めた彼は、己自身の肉体を完全に氷結化することを会得する。
監督交代 「3」にて、監督がブライアン=シンガーから、ブレット=ラトナーに交代したが、
じつはその間にも何度か監督は交代しており、ファンをビクビクさせていた。
余談ではあるが、前監督は同時期に放映された「スーパーマンリターンズ」を手がけているが、
それは「スーパーマン」シリーズが、ブライアン=シンガーにとって大切な作品だったからであり、
「X3」を蹴ってでも、「スーパーマン」のリメイクを手がけたかった、というのが公式の見解。
キュアー ミュータントパワーを打ち消す、リーチの能力を抽出したもの。
今作のキーアイテムになるが、兵器としての利用もされる。
クラス ミュータントパワーの強さを5段階評価したもので、本作にて初登場した概念。
フェニックスがクラス5、マグニートーがクラス4、
パイロ、カリスト、アークライト、キッドオメガ、マルチプルマン、ジャガーノート、
サイロックがクラス3だと語られている。
クリス=クレアモント 「X-MEN」のメインシナリオライター(現在は引退)。
「3」のモチーフになった「ダークフェニックス=サーガ」は、彼の人気を不動のものにした作品である。
ちなみに今作では、彼もカメオ出演を果たしており、
オープニングのグレイ家のシーンで芝刈り機を転がしている。
車椅子 歩行能力を失ったプロフェッサーXの代名詞。
20年前は、まだ歩行が可能だったことが「3」のオープニングで明らかになるが、
マグニートーとの決裂するときの戦いで
教授は歩行能力を失ったことが、「1」の前日談であるコミック「ビギニング」で描かれている。
毛玉 ミュータントから人間に戻ろうと自らの身体で実験を行ったビーストは、
実験の失敗により、青い毛むくじゃらの姿になってしまった。
コードネーム もともとは、戦いを通して一般人に正体がバレないために付けられた名前。
たいていの場合は能力や風貌からつけられることが多いが、
初登場してから何年も経った頃に
はじめてそのコードネームの意味が明かされるケースも存在する
(例:サイクロップスの息子にあたる「ケーブル」は、現在と未来を繋ぐ「CABLE」という意味)。
あと、コードネームを変更するキャラもたまにいる
(例:マーヴルガール→ジーン=グレイ→フェニックス)。
股間 全世界中の奥様方のハートをメロメロにしたウルヴァリンのモッコリ具合のこと。
もちろん「3」でも、そんな奥様方の要望に応えるべく、見事なモッコリ具合を披露しております。
でかいです。
コスチューム ヒーローが身につけなければならない戦闘服のことで、
衝撃吸収、精神攻撃の防御、熱攻撃の緩和などの効果があるとされている。
「3」では、最終決戦のみ登場するため、物語を盛り上げる効果も含んでいる。
なお、劇中には登場しないが、エンジェルのコスチュームの設定もいちおうある。
骨格 対フェニックス戦で、分子崩壊するウルヴァリンからアダマンチウム製の骨格が見えます。
ウルヴァリンはヒーリングファクターで急いで回復しています。
あー、だからフェニックスと戦えるのはウルヴァリンだけなのね。
ご都合主義 強引な物語展開の際に悪い意味で使われる言葉であり、
アメコミ界における常套手段のひとつ。
【さ】
サイ・バリア サイキックパワーによるバリアのことだが、
その用途は幅広く、物理攻撃、精神攻撃の防御だけでなく、
ミュータントの脳に干渉することによって能力や行動の抑制を行うことも指す。
劇中では「サイ・ブロック」と翻訳されている。
逆立ち 天井に張り付くことができるビーストの読書スタイル。
本人曰く「こうしないと落ち着かない」とのことだが、周囲からは迷惑がられている。
サングラス サイクロップスが日常生活を送るための必須アイテム。
ルビークォーツ製で、オプティックブラストを無効化する。
手動操作で開閉するバイザーは、今回は登場しません。つらいね、リーダー。
自我喪失 フェニックスとしてリボーンしたジーン=グレイですが、
超強力なパワーも持っているにも関わらず、最後まで何もしてません。
これは、未知のパワーを使用したことにより、自我の活動が著しく低下しているためである。
…ということにしておくのが無難だと思います。
授業 私立学校である「エグゼビアスクール」においては
大学レベルまでの授業も行われているが、
パワーのコントロールや、戦闘訓練もまたカリキュラムに含まれている。
食品会社 エンジェルこと、ウォーレン=ワージントンIII世の父が経営する
ワージントン財閥の一会社のこと。
今作のキーとなる「キュアー」を開発・公表する。
ジョン=バーン 「ダークフェニックス=サーガ」を描いたアーティスト。
1970年代〜1980年代に活躍し、
日本でもお馴染みの「タートルズ」の作者に多大な影響を与えたと言われている。
余談ではあるが、「ダークフェニックス=サーガ」で初登場したキティこと
キャサリン=プライドは彼の知人からいただいた名前だそうで、
「X1」が公開されたとき、現地ではホンモノのキャサリン=プライド探しが行われたそうな。
スタッフロール ちょいキャラの数が多い「X-MEN」にて、
ちょいキャラ探しはマニアにとっての楽しみとなっている。
スタッフロールで流れるキャスト紹介を手がかりに、
マニアはキャラ探しに勤しむため、映画館でも最後の最後まで絶対に席を立つことはない。
スタン=リー MARVELコミックス社の名誉会長を務める偉人。
数々のヒーローの産みの親であり、近年映画化されるMARVEL作品には
チョイ役で出演することを趣味としている(ただし「X2」には未登場)。
「3」では、20年前のグレイ家にて水を撒いている。
スピンオフ 作品に登場するサブキャラクターを主人公に置き、派生させること。
「X-MEN」シリーズでは06年現在、、
「ウルヴァリン」「ヤングマグニートー」の製作が公表されており、
また次世代ミュータントを主人公にした「ジェネレーション・ネクスト」も企画されている。
潜在能力 物語を強引に進めるために跡付けされる、非常に便利なもの。
たとえばウルヴァリンのパワーは「ヒーリング」であるが、
潜在能力として、「野獣化」「骨格の変形」(爪は突然変異によって変化した骨格の一部であり、
アダマンチウムは野獣化を抑制する効果を持っていた)などが挙げられる。
センチネル 人間によって造られたミュータントハンターロボット。「番兵」という意味。
その性能、サイズは登場するごとに異なり、
人間サイズのものもあれば、巨大ロボットの場合もある。
もともとミュータントを狩るための兵器であるが、
プログラムを書き換えられて無差別に破壊活動を行うこともある(むしろこっちの方が多い)。
非常に迷惑な兵器。
「X3」では、冒頭のデンジャールーム内で登場。
シルエットとアタマしか出ない手抜きと言ってはいけません。
卒業 「チーム離脱」とほぼ同義であるが、こちらはいわゆる「円満退社」。
結婚や出産の理由による離脱や他のヒーローチームへ編入する際にこの表現が使われる。
思想の違いなどによる離脱は「退学」と表現されることもある。
【た】
ダークフェニックス=サーガ 1963年に誕生した「X-MEN」は、じつはそんなに人気のある作品ではなかった。
メインで絵を描いていた故ジャック=カービーが、当時人気作家だったから、
彼の人気で継続していたと言っても過言ではない。
そこで、当時シナリオを担当していたスタン=リーは、
メンバーをワールドワイドなものにするという設定のもと、
1975年に「ジャイアントサイズX-MEN」を刊行し、現在のスタイルを確立した
(ウルヴァリン、ストーム、コロッサス、ナイトクローラーはこのとき参戦)。
翌年、クリス=クレアモントがライターとして参加。
そして、80年に描かれたのがこの作品である。

何10年にもわたる「X-MEN」の中でも重要な位置を占めるエピソードであり、
すでに「卒業」していたエンジェルやビーストの参戦、シャドウキャットの初登場、
そしてサイクロップスの手によってジーンを殺害する(厳密にはちと違うが)悲劇的ラストなど、
とにかくスケールのデカイ話になっている。

余談ではあるが、「ダークフェニックス=サーガ」には、もうひとつの結末が用意されていた。
それは、ミュータントパワーを消去する「サイキック・ロボトミー手術」をジーンに行うというものだった。
しかし、さんざん破壊の限りを尽くした彼女(惑星1コ消してます)を無罪放免するのはさすがにアレなので、
彼女の死をもって償わせるという形になりました。
「尋ねてきてくれなかったら〜」 シャドウキャットが「学園」にやってきたのは、教授がスカウトに来たからとされているが、
これは「ダークフェニックス=サーガ」中のエピソードに忠実である。
当時14歳だった彼女は、学校から帰ってくるなり頭痛を訴えて自室のベッドに転がる。
と、その瞬間、彼女の身体はベッドをすり抜けて階下に落ちてしまう
(この描写は、「2」で学園襲撃の際に表現されている)。
タトゥー はぐれミュータント集団「オメガミューティーズ」のメンバーの証。
一方、マグニートーの腕に彫られているのは、
第2次世界大戦中、ホロコーストの際につけられた識別番号である。
チーム離脱 メンバー改変の際に発生するトラブル。
たいていの場合は、戦いによる肉体的・精神的負傷が原因であるが、
それを通して教授の思想に限界を見出し、チームを抜けることもある。
チェス プロフェッサーXとマグニートーの関係を象徴する道具。
マグニートーにとっての教授が、単純な意味での敵ではないことを
この道具が意味している。
「3」ラストに登場するチェスピースは、どう見ても木製にしか見えないが、
オモリとして金属が埋め込まれているんだよ!!
治療 ミュータント化を病気であるという概念から、
社会生活を困難とする視点で、ミュータントパワーの消去することをこう呼ぶ。
ハル=ベリーに言わせれば、「黒人から白人になれと言われてるようなもの」とのこと。
デモ デモンストレーションの略。示威運動、示威行進と訳される。
「3」では、「キュアー」の是非をめぐるデモが行われるが、
その目的は、あくまでテロであるところがミョーにスケールの小さい映画版マグニートーっぽい。
「チャーチル曰く」 戦闘中に名言を引用するのは、ビーストの専売特許(本人談)であるが、
たいていの場合、誰にも聞いてもらえない。
「3」においても、それは同様。
ちなみに第2次大戦中の英国首相チャーチルは、
あまりに多くの名言を残しているため、作中にてビーストが何を言おうとしていたのかは不明。
デンジャールーム エグゼビア・スクールの中にあるシミュレーションシステム。
銀河帝国シャイアの技術力を利用しており、
プログラムの設定によってホログラムを実体化することも可能である。
「3」でやっとこさ登場したが、じつは「2」のときにセットは造られており、
今作のために保存されていた、いわばブライアン=シンガー監督の置き土産である。
トゥーン・ディズニー 06年現在、アニメ版「X−MEN」を放映しているえらいチャンネル。
アニメ版は、日本でも94〜95年にテレビ東京にて放映されてたものだが、
本国の放映ペースに追いついてしまったために未完のままだった
(エピソードが前後してたり、未放送の回もあった)。
現在放映されているのは、日本未公開分を含む全76話を完全に網羅する。
ウォーーーッ!!
尚、テレビ東京版とは(当然のことながら)スタッフが異なるため、
声優さんやセリフの解釈の仕方が異なっており、テレビ東京版よりもバタ臭い雰囲気になっている。
奴隷名 マグニートーを崇拝するミスティークは、
ミュータント名(コードネーム)こそが自分を自分たらしめる名前だとし、
本名を「人間が勝手につけたもの」の意を込めて、こう呼ぶ。
【な】
仁王立ち アメコミの見せ場として、クソでかいコマや見開きページで
ヒーローたちが仁王立ちするのがお決まりである。
が、残念ながら映画版「X-MEN」では、この仁王立ちが存在しないことを批判するマニアもいた。
コミック好きのブレット=ラトナー監督は、
そんなことを知ってか知らずか、「3」では見事に再現されている。
鳥肌立ちました。拳握りました。涙出ました。尿漏れしました。
二重人格 「3」におけるジーン=グレイの設定。
サイクロップスを愛し、教授の教えを信じる「ジーン=グレイ」人格と、
己を護るために破壊の限りを尽くす「フェニックス」人格とがあるが、
後者は教授のパワーによって封印されていた。
原作では、「ジーンの姿、記憶、人格をコピーした宇宙生命体フェニックス」であることが後に判明する。
…なんじゃそりゃ!!
ニックネーム 仲間内で呼び合うアダ名のこと。
本名に由来しているものが多いが、「3」ではコードネームよりも
ニックネームで呼び合うことが圧倒的に多いので、一般の観客にとっては非常に困る。
「抜け毛が多い」 ビーストの専売特許であるユーモアが、最大に炸裂しているセリフ。
じつはコレ、「自分が毛むくじゃらである」と
「教授はハゲである」(教授のハゲはミュータントパワーが原因)の
ダブルミーニングなのでございます!
【は】
ハーネス 背中に翼を持つエンジェルが、日常生活を送るにあたって必要とする拘束具。
じつはコレ、X-MENの第1話のあるシーンのオマージュだったりする。
バイク 毎度お馴染みサイクロップスの乗り物。
ウルヴァリンに盗まれる運命から開放されたと思いきや、
今度は彼自身が災難に遭う。めげるな、リーダー。
「バカチン!」 金八先生の口癖であり、シャドウキャットの名言。
ある意味、「3」最大の名セリフかと。
バクハツ 大作映画に必要不可欠な要素。
「3」では完結編に相応しく、バクハツしまくりです。
ファストボール・スペシャル 直訳すると「特別級に速い球」、すなはち「超剛速球」。
ビーストやコロッサスの巨漢キャラが、ウルヴァリンを投げる合体技。
また、低重力の状態では、ウルヴァリンがコロッサスを投げる
「逆ファストボール・スペシャル」というのも原作に登場している。
フェニックスパワー ジーン=グレイの潜在能力で、とにかくヤバくてキケンなパワー。
原作では、大量の宇宙線を浴びたことで更に進化したが、
映画ではわかりやすく「潜在能力」として描かれている。
ちなみに「2」では、アルカリ湖で炎をまとったり、
アルカリ湖の水面にフェニックスのシルエットが描かれていた。
ついでに「2」でもジーンのコスチュームは、背中にフェニックスの刺繍が施されていた。
無精ヒゲ けっきょく映画には登場しなかったガンビットというキャラによって
90年代中頃までに爆発的に流行した文化
(原作コミックでは、男性キャラなら「全員不精ヒゲ装備」という時期があった)。
「3」では、サイクロップスがボーボーだが、
これはジーンを失ったことによる絶望感を表現するためのものであり、前述の流行とはあまり関係がない。
プログラムコレクション 映画館で売っている2000円もするアイテム。
その中身は、「1〜3」のパンフレット+コミックのカバーコレクション(24タイトル)となっている。
そんなことも知らずに、「3」のパンフを買ったあとに購入し、
さらに「1」「2」のパンフを保存している僕は、軽い絶望感に襲われた。
分子崩壊 フェニックスパワーの一部。
超強力なサイパワーは、なんでもできるらしい。
ヘルメット ジャガーノートの必殺技であるヘッドバットをさらに強力にするアイテム。
じつはマグニートーのヘルメット同様、精神攻撃をブロックすることができるが、
小顔に見せるという効果の方が大きい。
ポーン 将棋でいうところの「歩兵」にあたる駒。
が、「最初の一手では2歩動ける」「ナナメの相手しか取ることができない」など、
歩兵よりも複雑なルールが存在している。
ということを知っていても、映画を観るには何の役にも立たないうえに、
ナイトやルークが例えられることも極めて少ない。
墓標 「3」の劇中ではカットされているが、欧米の墓には故人が生きていた期間が記されることが多い。
ちなみに「3」のストーリーベースになった「ダークフェニックス=サーガ」では、
ジーン=グレイの人生は1950〜1980年と墓標に刻まれているため、
30歳で死んだことになるが、1990年代前半の原作にて
ジーンより1歳年上のはずのビーストが「もうすぐ三十路」という発言をしていることから、
年齢考証はしないほうが無難である。
ホワイトクイーン 本名:エマ=フロスト。現在ではX-MENに所属しているが、もともとはX-MENの宿敵であった。
「ダークフェニックス=サーガ」では、
ジーンの潜在能力を引き出す重要キャラであり、
前監督のブライアン=シンガーの構想では彼女がキーパーソンとなるシナリオが描かれていた。
また、ホワイトクイーン役は「エイリアン」でお馴染みのシガニ−=ウィ−バーが演じる予定だった。
もちろん、そんなこと知ってても本作を観るにあたって何の役にも立たない。
【ま】
魔石サイトラック ジャガーノートの怪力の源は、この魔石によるものであり、
厳密にいうと、彼はミュータントではない。
しかし、「3」では正真正銘のミュータントであることが、あるシーンで判明する。
水の底から 死亡したと思われたジーン=グレイは、水の底から復活するが、
じつはコレは原作どおりの演出であり、マニアを喜ばせた(原作では海底から復活)。
ミューア島 スコットランド沖に位置する架空の島。
遺伝子学者であるモイラ博士が所長を務める「ミュータント研究センター」がある。
コナミが92年にリリースしたアーケード作品では「アイランドM」と訳されており、
さらに何故かマグニートーの秘密基地というトンデモ設定になっていた。
ミュータント省 「3」にてイキナリ登場した設定。
何故かビーストが長官を務めている。
ミューティ ミュータントに対する蔑称。
ということは、カリスト率いる「オメガミューティーズ」という組織名は
非常におかしいことになるが、ツッコんではいけません。
【や】
ヤングマグニートー 06年現在、製作が公表されている「X-MEN」のスピンオフ作品のタイトル。
マグニートーを主人公にした物語であるが、
マグニートーがX-MENのリーダーになるパラレルストーリー「エイジ・オブ・アポカリプス」や
若いミュータントを指揮する「ニュー・ミュータンツ」シリーズがベースになると推測されているが、
原作にてマグニートーは、
人情でX-MENに協力する→やっぱ裏切る
記憶を失う→いい人になる→やっぱ記憶が戻って元通り
若返る→記憶を失っていい人になる→それなりに歳くって元通り
ということをを何度も繰り返しているので、もうどうにでもしてくださいというのが本音。
有効利用 ミュータントパワーを別の目的に利用しようとする人間側の手段。
たとえば「2」では、ストライカーが洗脳工作のために
マスターマインドの「幻覚を見せる」パワーを抽出し、
「3」では、ミュータントパワー消去のために、リーチの「能力無効化」パワーを抽出している。
ユーモア 文学をこよなく愛するビーストの得意技。
が、周囲には理解されないことが多い。
【ら】
THE LAST STAND 「3」のサブタイトルの原題。
STANDには、「決断する」「抵抗する」などの意味が込められているが、
わかりにくいという理由で「ファイナル ディシジョン」という邦題となった。
連携攻撃 2人以上のミュータントが、それぞれの能力をミックスさせて攻撃すること。
「3」では、ウルヴァリン×コロッサスのファストボール・スペシャルだけでなく、
マグニートー×パイロによるガソリン引火攻撃(勝手に命名)が見られる。
【わ】
「私を殺して」 「3」のCMにて、いかにもクライマックスな雰囲気を醸し出していたセリフ。
が、じつは中盤で登場するセリフだったというのがニクイ演出である。