「X−MEN2」の物語は複雑である。
「1」よりもキャラクターが多いうえに、それぞれが個別行動をするというのがその原因であります。
もっともそれが「X−MEN」らしいと言えるのですけど、
その半面、脳ミソを疲れさせてくれます。
ここでは、そんな「X−MEN2」の物語を追うにあたって、
人物関係を整理、アンド細かい設定を紹介していきます。
![]() プロフェッサーXとサイクロップスは、ホワイトハウス襲撃事件に マグニートーの存在が絡んでいると考え、監禁中のマグニートーを訪れる。 |
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プロフェッサーX | 本名:チャールズ=エグゼビア 地上最強のテレパス能力を持つ、第一世代ミュータント。 人類とミュータントの平和的共存を実現すべく、 ミュータントパワーを制御する教育の場として「恵まれし子らの学園」を設立、 また、悪のミュータントと戦う組織「X−MEN」を指揮する。 ホワイトハウス襲撃事件にマグニートーが絡んでいると睨み、 監禁中のマグニートーのもとを訪れるが、ストライカーの策略にはまってしまう。 よって、今回は見せ場はナシ。 |
サイクロップス | 本名:スコット=サマーズ 目から破壊光線を出す、X−MENのリーダー。 リーダーのくせに存在感は薄く、今回ではさらに存在感が薄くなっている。 プロフェッサーXと共に行動をするが、 ストライカーに捕えられてしまうだけのやられキャラ。 乗り物好きという設定になっていて、今回もウルヴァリンに愛車を盗まれます。 トドメにはとんでもない不幸にも見舞われる。 ・・・頑張れ、リーダー。 |
![]() ホワイトハウス襲撃事件の犯人はミュータントであった。 「セレブロ」で犯人を探知したストームとジーンは、 X−ジェットを駆り、逃亡を繰り返すナイトクローラーを追う。 |
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ストーム | 本名:オロロ=マンロー X−MENのサブリーダーを勤めるケニア出身のミュータント。 天候を操る能力を持ち、とにかくクソド派手なパワーを見せつけてくれます。 ストーリー上、べつにたいした役割はないが、 そのわりに活躍するシーンが多いのは大人の事情ということで。 |
ジーン=グレイ | 本名:ジーン=グレイ プロフェッサーXほどではないにしろ、同様にテレパス能力を持つ。 サイクロップスの恋人のくせに、 曖昧な態度でウルヴァリンを誘惑する嫌な女の代表例。 前作でセレブロを使用してしまったことでパワーが不安定になっているが、 同時により大きな力に覚醒してしまう。 今作で明かされることだが、「恵まれし子らの学園」の最初の生徒である。 |
ナイトクローラー | 本名:カート=ワグナー ドイツ出身のミュータントで、テレポート能力と悪魔のような容姿を持つが、 その姿とは裏腹に信仰心は強い。 ストライカーに操られ、大統領暗殺未遂事件を起こしてしまう。 原作では、第2期メンバーとして登場。 イギリスに本拠地を置くチーム「X‐カリバー」のリーダーを務める。 ミスティークとは肌の色からわかるように親子関係にある。 もっとも、そんなこと知ってても、映画を観るにあたって何の役にもたたない。 |
![]() 陸軍指令ストライカーは、「セレブロ」のコピーを作るために、 「恵まれし子らの学園」を襲撃した。 それに巻き込まれたウルヴァリンたちは、ストライカーに拉致されたミュータントたちの救出に向かう。 |
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ウルヴァリン | 本名:ローガン(フルネーム不明) 肉体の超回復を持ち、全身の骨格にアダマンチウムを移植されている。 アダマンチウムは冷戦時代の超人兵器計画で埋め込まれ、 その際に記憶操作もされているので過去の記憶がない。 前作のラストで、アルカリ湖に秘密があると知らされ向かうが、 手がかりを掴めなかった彼は、再びプロフェッサーXのもとを訪れる。 主役です。 |
ローグ | 本名:マリー=ダンキャント 他人の生命力・記憶・ミュータントパワーを奪う力に目覚め、 放浪しているときにX−MENと出会う。 前作では物語のカギを握るさらわれ役だったのでパッとしなかったが、 今回は露出度アップで頑張っています。 |
アイスマン | 本名:ボビー=ドレイク あらゆるものを氷結化させるパワーを持つミュータント。 ローグの最初の友人として「1」の中でちょこっと登場していただけだが、 今回はメインキャラのひとりとして格上げ。 しかもローグの恋人役という設定。 楽観的な考えの持ち主だが、それとは対照的に彼を襲う不幸の数々が泣かせてくれます。 |
パイロ | 本名:ジョン=アラダイス 炎を操るパワーを持つが、炎そのものを発生させる能力は持っていないため、 常にライターを持ち歩いている。 前作では「手」と「ライター」しか登場していないにも関わらず、 ストームに「ジョン!!」と怒られて名前は登場していたりする。 もともと攻撃な性格のため、売られたケンカは買うわ暴れまくるわと、 ことごとく問題を起こしていき、 挙句の果てに、マグニートーに共感してブラザーフッドに加担する。 彼をそうさせた理由は、様々な描写から読み取ると、 「誰かに必要とされたい」という意識が強いからなのだろう。 |
![]() 「自由の女神事件」での戦いに敗れたマグニートーは、独房に監禁されていた。 だが、生き残ったメンバーのミスティークは、 マグニートーを脱出させるべく、ケリー上院議員に変身して政府に潜り込んでいたのだった。 |
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マグニートー | 本名:エリック=マグナス=レーンシャー マグネティックパワーを持つユダヤ人ミュータントであり、X−MENの宿敵。 迫害された過去を持ち、人類を敵視している。 ミュータントによる理想国家を作り出すために、テロ組織「ブラザーフッド」を結成した。 前作では敵であったが、 ミュータントを滅ぼそうと考えるストライカーに抵抗すべく、X−MENと手を組むことになる。 ジジイのくせしてパワーの使いっぷりが派手で、その強さを遠慮なく発揮してくれます。 |
ミスティーク | 本名:レイベン=ダークホルム 青い肌をしたマグニートーの手下。 変身能力をいかんなく発揮して、 内部工作はするわ、エロ仕掛けはするわ、ウルヴァリンに夜這いするわで、 ストーリー上、じつはイチバン活躍していたりする。 政府に潜り込んでいる際に、 ストライカーがミュータント生体実験を進めていることを知る。 |
![]() 人類にとって危険な存在であるミュータントを法的に管理しようとする計画は、 ひとまずは先送りになった。 だが、ストライカーはその権力を使い、ミュータント撲滅計画に動き出す。 |
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ストライカー | 本名:ウィリアム=ストライカー 元陸軍司令官の大富豪。 ミュータント登録法案を実現すべく、 「恵まれし子らの学園」を襲ってミュータント狩りをはじめる。 15年前に行われた「ウェポンX計画」を指揮した人物とされており、 ウルヴァリンの過去を知る人物。 実の息子「ミュータント143」を利用し、巧妙な手段でミュータント撲滅を進める。 |
デスストライク | 本名:ユリコ=オオヤマ ストライカーに操られ、秘書兼ボディガードを勤めるミュータント。 秘書モードの姿はメガネフェチにはタマランはず。 ウルヴァリン同様にアダマンチウムの爪を持っており、 ストライカーによって造られたミュータントだと思われる。 原作では、父の仇を討つために自らの身体をサイボーグ化させ、 「デスストライク(死を与える者)」と名乗る悲劇の悪役。 サイボーグ集団「リーバーズ」のメンバー。 スーファミ版「ウルヴァリン」にも登場しています。 |
ミュータント143 | 本名:ジェイソン=ストライカー ストライカーの息子で、他者に幻覚を見せる能力を持つ。 過去に、ミュータントパワーを消すためにプロフェッサーXのもとを訪れるが、 プロフェッサーXに「パワーと共存すること」を勧められる。 しかし、パワーを制御できなかったジェイソンは母親を死においやり、 自らも精神崩壊してしまう。 自我も崩壊しているので、ストライカーに利用され放題。 映画オリジナルのキャラクターだが、 「マスターマインド(本名:ジェイソン=ウィンガード)」というキャラが モデルになっているとされている。 |
![]() ファンだけが喜んでいるおまけキャラの面々。 「3」ではメインキャラに格上げになる、はず。 |
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シャドウキャット | 本名:キャサリン(キティ)=ブライド 物体をすり抜ける、触れた物を非物体化させるといった能力を持ち、 劇中でやたらと危険視される能力を持ったミュータント。 前作はウルヴァリンの目の前でドアをすり抜けておりました。 今回は、学園が襲撃されるときにベッドをすり抜ける、 なんともアクロバティックなかたちで登場(原作の初登場シーンと同じ!)。 終盤でも、その存在を示すシーンもあります。 ナイトクローラーをリーダーとするチーム「エクスカリバー」のメンバーだが、 そのことと映画の内容には何の関係もない。 |
ジュビリー | 本名:ジュビレーション=リー 「お祭」を意味するコードネームから想像できるように、 発火するエネルギー弾、通称「花火」を発生させる能力を持つ中国系アメリカ人。 前作ではローグの隣りの席に座っておりました(カッコは原作のまんま!)。 今回はストライカーに誘拐され、アルカリ湖の地下に監禁される。 ストームに名前を呼んでもらったり、よーく見るとけっこう登場しています。 原作ではウルヴァリンの相方を務めるという設定なんですが、 劇場版ではその役割をローグに持っていかれてます。 |
コロッサス | 本名:ピョートル=ラスプーチン ロシアの集団農場でプロフェッサーXにスカウトされたミュータント。 「巨像」を意味する名を持つ彼の能力は、全身を生体金属化させることと馬鹿力。 思いっきり肉体派のキャラクターだが、 性格はまったくの正反対で美術を愛する心優しき青年。 アイスマンとローグがキスしようとするシーンで、 それを絵で表現して見せる場面があります。 ・・・・・・絵、上手いね。 また、シャドウキャットとは恋人同士だった。 プロフェッサーXの唱える理想を純粋に信じ、それを実現すべく戦っているが、 原作では妹の病死をきっかけにマグニートーの軍門に下る。 ・・・なんてことを知ってても、何の得にもならない。 |
サイリーン | 本名:テレサ=ルーク=キャシディ 「サイリーン」とは、いわゆる「セイレーン」のこと。 破壊効果のある超音波を発する、X−MENの中でのジェロニモ的存在。 映画の中でも、「恵まれし子らの学園」が襲われる際に、 その能力をもって、まさしくサイレンの役割を果たす。 原作の中での設定は、 プロフェッサーXの、 元恋人にあたる女性の、 恋人であるミュータントが、 前の奥さんとの間に作った子供、 ・・・というようになっています。 |
ビースト | 本名:ヘンリー(ハンク)=マッコイ 文学・詩をこよなく愛する科学者という超インテリなミュータント。 ミュータントパワーを消す方法を実現するため自らを実験台にした結果、 全身が青い毛で覆われた獣のような風貌になってしまった。 「2」では、ミスティークが鉄分注射を打つバーにあるテレビの中に出演している。 テレビの中でミュータントの危険性について訴えているが、 それが彼の真意なのかどうかは不明。 「1」からのメインキャラとして登場する予定だったそうだが、今回もそれは先送り。 「3」では登場する、かもしれない。 |