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セプテントリオン
アクション 93.5.28発売 ヒューマン
この「セプテントリオン」をひとことで表現するならば、 ゲーム版「タイタニック」がいちばんわかりやすいかと思います。 このゲームが発売されたのは1993年ですから、「タイタニック」より5年も前になりますが、 まぁ実際の元ネタは「ポセイドンアドベンチャー」という映画らしいです。 本作は、沈没していく豪華客船の中から脱出するゲームです。 制限時間はたったの1時間。 その間に意地でも出口を見つけて脱出するワケです。 しかし相手は豪華客船。 船内はメチャメチャ広いうえに、様々なアクシデントがプレーヤーに襲いかかります。 まず、舞台となる豪華客船が沈没する理由が、 津波を受けて転覆するということ。 そう、ゲーム開始直後に 船内のマップは上下逆さまになってしまうのです。 はい、スーファミの回転機能バリバリでございます。 沈没の過程で、さらに船体は傾いていきます。 いま現在、傾き45°の坂道を登ってるとします。 そこで船体がさらに45°傾くと、 いまさっきまで地面だった地形がいきなり壁になっちゃうのです。 そしてプレーヤーは、そのまま奈落の底へ一直線。 ただでさえ広いマップ、時間の経過とともに変化する地形、 方向感覚は狂ってしまい、プレーヤーは間違いなくパニック状態に陥ることでしょう。。 当たり前のことですけど、 この客船の中にはいろんな人が乗っています。 脱出までの道中、プレーヤーは多くの負傷者と遭遇します。 このゲームのスゴイところは、 生命の危機に瀕することによって、 自分だけでも助かりたいというエゴを描ききっているところでございます。 ゲーム中、そんな人はたくさんいます。 「目が見えない・・・。そこに誰かいるんだろ?助けてくれよぉ。 なんで無視するんだよぉ、助けてくれよぉ・・・。」って言う人もいます。 助けられません。 だって足手まといになるンだから。 仕方がないので先に進もうとしたら 「それでも人間か?」と罵倒されることもあります。 しかし、もっとハードな現実が待っています。 だって、船内は死体がゴロゴロと転がっているんですから。 それを見て主人公は、「死体はもう見飽きた。」などとボヤいたりします。 いくらゲームといえど、さすがにコレには戦慄を覚えました。 このゲームの目的は「沈没する船から脱出する」ことなんですけど、 じつは自分ひとりだけで脱出しても、バッドエンディングが待ってるだけです。 そう、ちゃんとしたエンディングを見るためには 船内に取り残された自分の身内も救出しなければならないのです。 はっきり言って至難の技です。 船内が広いうえにヒント少ない(というよりマトモな生存者も少ない)から、 どこから脱出していいのかもわからんし、 モッタリとした操作感のおかげでアクション部分もかなり難しいです。 そう、このゲームの難易度は超A級なんですわ (僕自身、攻略本に頼ってもバッドエンディングを見るだけで精一杯でした)。 それでも本作は、万人にオススメします。 なぜならこのゲームは、クリアすることよりも 沈没していく船の中で恐怖を味わうことが目的だと思ってるからです。 いや、マジで怖いって。 映画「タイタニック」の中でも、 極限状態に置かれた人たちの様々な描写が見られましたが、 「セプテントリオン」においてもそれは同様であります。 いや、誇張ヌキで「タイタニック」よりも上だとすら思ってます。 生き残ることを諦めて人生最後のギャンブルに興じる者、 自分が生き残るためにエゴを貫く者。 はぐれてしまった自分の子供を最後まで心配する母親、などなど。 どうでもいい人たちの人間ドラマはかなり見応えがあり、 と同時にかなり嫌な気分を味わえることでしょう。。 機会あらば是非触れてみて、そして絶望して欲しい、そんな逸品なのであります。 ~余談~ この「セプテントリオン」は いちおうプレステでもリメイクされて発売されてますけど、こちらは別物です。 ポリゴンな3Dアドベンチャーになってます。 |