「X−MEN」の物語は複雑である。
が、それ自体を複雑にしている要因は、ひとりのキャラクターの呼称が数種類あることです。
映画の中でもそれは例外ではなく、
はじめて「X−MEN」に触れる人たちの大きな障害になっているのが事実なんです。
ここでは「X−MEN」ビギナーな人のために、
また、さらにそのキャラクター像を知りたい人のために(そんな人いるのか?)
映画版「X−MEN」に登場するメインキャラを紹介していきます。

プロフェッサーX 本名:チャールズ=エグゼビア
ミュータントパワー:テレパシー

 世界最初のミュータントで、かつ地上最強のテレパシーの持ち主。
父親がマンハッタン計画(第2次大戦中の核兵器開発計画)に携わっていたため、
放射能の影響による突然変異が起こった。
 ちなみにニューヨーク出身のオックスフォード大学院卒、らしい。
いつも車椅子に乗っているのは、なぜかチベットの山中で落石事故にあい、
下半身不随になってしまったため。
余談ですが、彼は若いときからスキンヘッドです。
 家族は構成はかなりエキセントリックで、
宇宙帝国の女王を妻に、
元妻であるイスラエル外交官との間には、四重人格の息子を持っている。
また、義理の兄ジャガーノート(絶対破壊者の意)はX−MENと敵対している。
が、これらのエピソードは、映画とは何の関係もない。
 
サイクロップス
本名:スコット=サマーズ
ミュータントパワー:オプティックブラスト(自己制御は不可能)

 「X−MEN」の初代リーダー&現在のリーダー。
目から破壊光線を出す能力を持つが自己制御ができないので、
常にルビー製のバイザー(orサングラス)を着用している。
コードネームの由来は、1つ目のバイザーから。
 ジーン=グレイとは同期メンバーで恋人関係。
正義感が強くて、典型的学級委員長タイプの人間。
本来は「X−MEN」の主役だったはずなのに、
知らない間に脇役になっていたバカボン的存在でもある。
 この人の家族構成も複雑で、父親がなぜか宇宙海賊をしている。
また弟もミュータントで、「ハボック(破壊の意)」のコードネームを持っている。
さらに浮気相手(ジーン=グレイのクローン)の息子もいるという、けっこう非道な人。
が、これらのエピソードは映画とは何の関係もない。
ジーン=グレイ
本名:同じ
ミュータントパワー:テレパシーとサイコキネシス

 「X−MEN」の初代メンバーひとり。
映画の中ではドクターとしての役割も果たす。
「レッド」のニックネームの由来は赤毛だから。
宇宙線を浴びて、超生命体「フェニックス」に進化するわ、
仮死状態で何年も海に沈むわなど、かなり波乱に満ちた人生を送っている。
が、これらのエピソードは映画とは何の関係もない。
ストーム
本名:オロロ=マンロー
ミュータントパワー:天候を自在に操る

 ケニア出身のミュータント。
「X−MEN」の第2期リーダー。
冷静沈着な性格を持っているが、じつは閉所恐怖症。
これは故郷が爆撃にあったときにガレキに埋まった経験があるため。
が、これらのエピソードは映画とは何の関係もない。
ウルヴァリン
本名:ローガン(フルネームは不明)
ミュータントパワー:ヒーリング&五感鋭敏

 カナダ出身のミュータント。
両腕には23cmにもわたるアダマンチウムという金属製のツメがある。
また、この金属は全身の骨格にも移植されている。
ミュータント能力のヒーリング効果で、年齢は30歳くらいに見えるが、
実際年齢は80歳以上という噂。
映画でも主人公であるくらいだから、
原作でも知らない間に主人公になっていたバカボンパパ的存在。
 15年前からの記憶がなく、その記憶を求めて旅をしている。
実際にはアメリカの超人兵器開発プロジェクト「ウェポンX」によって
開発された3体の超人兵器のひとり。
 が、これらのエピソードは今回の映画とはあまり関係がない。
ローグ
本名:不明(映画版ではマリー=ダンキャント)
ミュータントパワー:パワードレイン

 アメリカ南部出身のミュータント。
映画とは違って、原作ではイケイケねーちゃん風のミュータント。
能力のパワードレインは、生命力のほかにミュータントパワーと
記憶を奪い取ってしまう。
そのため、自分自身の記憶にあいまいなところがある。
また、他の誰かから吸い取った能力として、飛行能力と馬鹿力を持つ。
南部訛りの言葉を喋るが、これらは映画とは何の関係もない。
マグニートー 本名:エリック=マグナス=レーンシャー
ミュータントパワー:磁力を自在に操る

 ポーランド出身のユダヤ人ミュータント。
幼いときホロコーストに遭い、そのときにミュータントとして覚醒する。
このホロコースト経験が、迫害される弱者を救済しようという思想を生み出している。
青年時代にイスラエルで、プロフェッサーXと出会って友人となるが
異なる思想のために敵対してしまう。
 磁力を操ることによって、体内の鉄分を操って失神(つーか貧血)を起こさせたり、
鉄クズでバリアを張ったりと、けっこう器用なことをする。
また、一時期は和解して「X-MEN」の指導者となったこともある。
ついでに2人ほど子供もいる。
映画では単なるジイさんだが、本当はムキムキのマッチョマン。
が、これらのエピソードは映画とは何の関係もない。
セイバートゥース 本名:ビクター=クリード
ミュータントパワー:ヒーリング&五感鋭敏

 ウルヴァリンと同じく、冷戦時代の超人兵器計画
「ウェポンX」によって生み出されたミュータント。
じつはバーディーという名の美人でナイスバディな秘書がいたりする。
が、これらのエピソードは映画とはまったく関係がない。
ミスティーク 本名:レイベン=ダークホルム
ミュータントパワー:変身能力

 本当はミュータントテロ集団「ブラザーフッド」のリーダー。
またローグの育て親でもあるが、
これらのエピソードは映画とは何の関係もない。
トード 本名:モルティマ=トインビー
ミュータントパワー:ヒキガエルの能力

 ワタシは原作中では未確認。詳しいことはわかりません。
余談ですが、映画の中でこの役を演じてるのは
「スターウォーズ エピソード1」でダースモールを演じてた人だそうです。
でもナギナタ型ライトセーバーは振りまわしません。あしからず。

 補足:小学館プロダクション刊の「X-MEN」では
    いちおうその姿を確認することができますが、
    「デンジャールーム」でのホログラフィでしか登場しません。
ケリー上院議員 本名:ロバート=ケリー

 コテコテの反ミュータント主義者の政治家で、
ミュータントの危険性を主張する。
今回はアメリカに住む全ミュータントを管理する
「ミュータント登録制度法案」を発案し、徹底的なミュータント弾圧に乗り出す。 
 じつはセイバートゥースとは親子関係なのだが、
そのことと映画の内容は、まったく関係がない。

 謝罪:↑で書いてある「セイバートゥースとは親子関係」というのは嘘です。
   クレイドン=クリードという反ミュータント主義者とごっちゃになってました。
   ごめんなさい。
アイスマン 本名:ボビー=ドレイク
ミュータントパワー:冷気を自在に操る

 映画の中では、ローグの最初の友人として登場する。
つーか、マニアしか気づかない存在でもある。
 じつは「X-MEN」の初期メンバーであり、
日本人女性のタツ=ミキという名前の女性と付き合っていたこともある。
が、これらのエピソードは今回映画とは何の関係もない。