用語集、やっぱり作ってみました。
けっこう複雑で難解な「2」を観るにあたって、役立つとは思いますが、
やっぱりどうでもいいことばかりが書かれています。

【あ】
 ・アクションシーン  前作において観客の期待を裏切ったのが、
 「マトリックスを越えるVFX」というキャッチコピーでした。
 確かにVFXはスゴかったが、
 劇中のアクションシーン自体がほとんどなく、全体的にすごーく地味な映画になっていました。
 しかし「X2」のアクションシーンは、かなり派手になっており、
 なんとなくサイクロップスが格闘してみたり、
 ウルヴァリンが無意味にワイヤーアクションしてくれたりします。
 ・アダマンチウム  ウルヴァリン、セイバートゥース、デスストライクに移植されている超硬度の金属。
 外気に触れていると不安定な物質で、液体状で保存される。
 また、生体実験の悲劇を象徴するかのように
 アダマンチウム保存器をバックに、ウルヴァリンとデスストライクの死闘が繰り広げられる。 
 ・アメコミ新潮  劇場版「X−MEN」の原作にあたる新シリーズ
 「アルティメットX−MEN」を翻訳・出版しているとってもエライ出版社。
 現在、2ヶ月に1回「X−MEN」の翻訳版を刊行しています。
 ・アルカリ湖  アメリカ北部にあると思われる雪に閉ざされた研究所。
 表の姿はただの廃墟だが、地下にある研究所は
 ダムの水力発電によっていまでも活動している。
 ストライカーによって「ウェポンX」計画が行われた場所である。
 ・ウェポンX  冷戦時代のアメリカで、極秘に行われていた超人兵器開発プロジェクト。
 ブラザーフッドに属し、現在消息不明のセイバートゥースもこの計画によって生み出された。
 劇中では、15年前に陸軍司令官ストライカーによって行われたという設定になっている。
 あともうひとり、計画の主謀者がいるようだ。
 ・「永遠の王」  独房内でマグニートーが読んでおり、
 ラストシーンでプロフェッサーXが読み聞かせる本として登場。
 原題は「Past and the Future King」で、T.H.ホワイトという人によって書かれた小説。
 いわゆる「アーサー王物語」の小説だそうで、
 むこうでは映画化、アニメ化もされているそうな。
 彼らがなぜこの本にこだわっているのかは・・・わかりません。
 ・X−ジェット  X−MENが愛用する自家用ジェット。
 前作よりもパワーアップしているが、やっぱり不法所持だったらしい。
 作中での正式名称は「X−otica」という機体名。
 バスケットコートの下に格納されているという設定は、原作まんまでございます。
 ・「X2」  映画「X−MEN2」の正式タイトル。
 アメリカでは、このタイトルで上映されたが、
 日本上映の際にはわかりづらいということで、「X−MEN2」のタイトルになったそうな。
 ・オマケ  「X−MEN」には、ファンサービスの要素として隠れキャラがたくさん登場します。
 次回への伏線として、サブキャラのミュータントが登場するのはもちろん、
 今回最大の隠れキャラは、
 ほんの一瞬、しかも人間の姿で登場している「ビースト」というミュータントである。
 ちなみに前作の隠れキャラは、なんといっても
 ホットドッグ屋としてエキストラ出演していたスタン=リー社長ですかね(DVD版のみ)。
 【か】
 ・覚醒  ジーン=グレイは、じつはもうひとつのチカラに目覚めていた。
 「3」の伏線になっているのは間違いないので詳しくは言えないが、
 炎を身にまとうシーンがまさしくそのパワーの姿だったりします。
 ・過去の記憶  「X−MEN2」の物語のカギを握る要素。
 1つはウルヴァリンの記憶。
 もうひとつはプロフェッサーXの記憶。
 ・教会  ホワイトハウスを襲撃したナイトクローラーが、
 逃亡を繰り返した末に行き着く隠れ家。
 いかにも敬虔なクリスチャンである彼らしい隠れ家である。
 ・薬  他人の精神を操るパワーを持つミュータント、ジェイソンの脳分泌物質から作り出されたもの。
 ストライカーが所有しており、摂取させることによって他者の精神を支配することができる。
 ただし、プロフェッサーXは強靭な精神力を持っているので、この薬の効果は薄い。
 ・クリスタルチェス  「1」のラストシーンにて、
 プロフェッサーXとマグニートーが興じていたチェスのレプリカ。
 「X−MEN2」のDVD発売に合わせて、TSUTAYAがプレゼントキャンペーンを行った。
 欲しくて欲しくて仕方なかったので応募したが、ハズレました。
 ・ケリー上院議員  前作で「ミュータント管理法案」を進めようとしていたが、
 マグニートーたちに放射線を浴びさせられて無理矢理ミュータントにされた挙句、
 細胞が不安定になって死んでしまう可愛そうな人。
 今作で登場するケリー上院議員は、前作のラストでミスティークが変身したもの。
 ・コスチューム  「X-MEN」に所属するメンバーの制服。
 今回は、各キャラのファッション性を追及していったのか、
 各自それぞれのコスチュームが設定されている。
 ・個別行動  登場人物がやたらと多い「X−MEN」において、
 物語上、もっとも重要な要素である。
 「X−MEN2」では、この個別行動による物語展開がウリになっているのか、
 プロフェッサーX、サイクロップスのチーム、
 ウルヴァリン、ローグ、アイスマン、パイロのチーム、
 ストーム、ジーン=グレイ、ナイトクローラーのチーム、
 マグニートー、ミスティークのブラザーフッド、
 ストライカー、デスストライク、ジェイソンの人間サイド
 ・・・の5つの視点で描かれる。
 【さ】
 ・サーガ  ノルウェー語で「叙事詩」の意。
 「X−MEN」は、今後もシリーズ化されるが、
 べつに三部作とかいうのではなく、気が済むまでひたすら続編を作っていく計画で
 それを「X−MENサーガ」と呼んでいるらしい。
 ・サイコキネシス  ジーン=グレイのミュータントパワー。
 前作で「セレブロ」を使用してしまったことで、
 その能力が強大化、不安定化してしまっている。
 どのくらいパワーアップしたかは、映画そのものの派手さに比例している。
 ・自由の女神事件  前作の戦いのこと。
 サミットに参加する各国首脳たちをミュータント化させようとするマグニートーを
 X−MENが撃破した。
 ・白髪  ローグの髪の毛。
 原作ではもともと白髪まじりの彼女だったが、
 劇場版では、前作の戦いでマグニートーをコピーしたために白髪になった。
 芸が細かいですね。
 ・スタン=リー  「X−MEN」の原作者であり、
 マーヴェルコミックス社の社長というとってもエライ人。
 前作では「Hotdog Vendor」という役で登場したが、今作には出演していないそうな。
 あ、でも「スパイダーマン」には出てるらしいから暇な人は探してみよう!!
 ・精神攻撃  テレパスであるプロフェッサーXやジーン=グレイの必殺技。
 精神を攻撃をすることで脳に直接ダメージを与えること。
 他者の記憶に干渉してコントロールすることも指す。
 ・セイバートゥース  ウルヴァリンの過去に、どうしても欠かせない存在として、
 同じ生体実験の被害者であるセイバートゥースの存在が挙げられる。
 「2」の冒頭シーンの博物館でも彼の存在を示唆する場面がある。
 ・・・と思ったら、彼はまったく登場してきません。
 ・セレブロ  「恵まれし子らの学園」にあるミュータント探知マシーン。
 劇場版では、プロフェッサーXとマグニートーの2人で
 共同開発されたという設定になっている。
 ついでに、ミュータントだけでなく
 一個人の人間も探し出すことも可能になっており、ストライカーによって狙われることになる。
 使用するには、かなりの精神力を必要とするので、
 おかげで肝心なときにプロフェッサーXは役に立ちません。
 ・セレブロ2  ストライカーによってアルカリ湖地下に建設される「セレブロ」のコピー。
 マグニートーを自白させ、「恵まれし子らの学園」に侵入してまで設計したものだから、
 さすがにそのコピーっぷりは完璧である。 
 ・そっくりさん  「X−MEN」に登場する役者さんは、
 基本的にどいつもこいつもそっくりさんです。
 そっくりさんを集めても表現しきれなかったことは、
 ウルヴァリンの身長の低さ(160cmという設定)と、マグニートーのムキムキボディ。
 そのへんは優しく見守ってください。
 ・書類  ストライカーによるミュータント抹殺計画について記された書類。
 物語終盤、大統領に突きつけるこの書類は、
 シャドウキャットの能力でこっそり盗み出したものだそうな。
【た】
 ・ダムの底  ラストシーンで、アルカリ湖にあるシルエットが浮かぶ。
 そして突然変異について語られる。
 それは、人間がミュータントとして目覚めることだけを指している訳ではない。
 ミュータント自身が、更なるチカラに目覚めることも意味している。
 もちろん「3」への伏線であることはバレバレである。
 ・テレポート能力  ナイトクローラーのミュータントパワーの瞬間移動の能力のこと。
 劇場版では、この能力がかなり派手に表現されているので、
 オープニングからかなり過激なアクションシーンが拝めます。
 もっとも、オープニングのアクションシーンが劇中でイチバン派手だという落とし穴はあるが。
 ・爪痕  前作の戦いで、ウルヴァリンによってミスティークの腹部につけられた傷痕。
 ・鉄分注射  セクシーな女性に変身したミスティークが
 マグニートーの独房の看守ローリオに打つ注射。
 マグニートーを脱獄させるための巧妙な行動であるが、
 それほど詳しく描写されないのでわかりづらい。
 ・手袋  素肌で触れてしまった者の
 生命力、記憶、ミュータントパワーを奪ってしまうローグが、
 日常生活を送るための必須アイテム。
 サイクロップスにとってのルビーバイザーがこれにあてはまる。
 ・独房  マグニートーを監禁している、プラスチック製の特注独房。
 これはマグニートーの能力を封印するためのものである。
 独房の入り口にはセキュリティとして、強力な金属探知機も設置されている。
 ・内部告発  ミュータント登録法案は可決されることはなかったが、
 だからと言って、人々のミュータントに対する認識が変わったわけではない。
 アイスマンは、最愛の家族に告発されてしまう。
 ・ニューフェイス  若い世代のミュータントがレギュラーメンバー化するのは「X−MEN」の常識。
 「2」では、ローグ、アイスマン、パイロが当てはまる。
 若さに任せた勝手な行動でチームに迷惑をかけるのも、また常識。
 ・ネックレス  ウルヴァリンが持っていたプレートネックレス。
 プレートには、ウェポンXのコードネームが刻まれている。
 セイバートゥースも、同じものを所有していた。
 過去の記憶を抹消された彼らの唯一の存在証明だが、皮肉なことにアダマンチウム製である
 (劇場版では、アダマンチウム製であることの描写はカットされている)。
【は】
 ・バイク  ウルヴァリンが使用していたバイク。
 じつは「1」のラストでサイクロップスのバイクを盗んでいただけだった・・・。
 サイクロップス曰く「(ガスを)入れて返せ。」
 ・ハル=ベリー事件  ストーム役の「ハル=ベリー」が、黒人初のアカデミー女優になってしまったため、
 「2」では主役級に活躍するハメになってしまったこと。
 おかげでリーダー・サイクロップスの存在はますます小さくなってしまいましたとさ。
 ・ブラザーフッド  マグニートーをリーダーとし、人類を滅ぼそうとするミュータントテロ集団のこと。
 しかし、現在リーダーのマグニートーは監禁中。
 セイバートゥースは行方不明。
 トードは死亡。
 よって活動しているメンバーはミスティークたった1人だったりする。
 ・・・それって集団ちゃうやん。
 ・ヘルメット  マグニートーのトレードマーク。
 精神攻撃から身を守り、集中力を高める効果がある。
 マンガの世界では別に違和感はないが、
 実際に被ってみるとかなりマヌケでカッコ悪い。
 作中でも、パイロに「超カッコワルイ」と言われるシーンがある。
 ・変身能力  ミスティークのミュータントパワー。
 非常に便利な能力である反面、物語をややこしくするのは映画界の常識。
 今作では、ミスティークはケリー上院議員に変身して政府に潜り込んでいる。
 その変身っぷりは、指紋・声紋までも完全にコピーするほどだが、
 ストライカーにはあっさり変身を見破られる。なんでやねん!
 ・方法  ローグとキスする方法(少なくともセックスする方法ではないと思う)。
 現在模索中のことだが、氷の膜を唇に覆うことで成功してました。
 じゃあ、原作にてマグニートーはどうやってローグを腹ませたのかが気になってくる。
 ・ボストン  アメリカ北東部、マサチューセッツ州の州都。
 アイスマンの実家のほかに、アルカリ湖のあるところで、今回の戦いの舞台となる。
 ・ホワイトハウス  ワシントンにある大統領官邸。
 1792年に建設された、石造2階建ての建物。
 ストライカーに洗脳されたナイトクローラーによって襲撃される。
 【ま】
 ・マグネティックパワー  マグニートーのミュータントパワー。
 今回は、血液中の鉄分を結晶化させて弾丸にするわ鉄板にするわ、
 遠隔操作で手榴弾のピンを外したりするわで、かなりスゴイ使い方をされています。
 地球が強力な磁場で出来ていることを考えれば、
 地上最強のミュータントパワーであるってのも頷ける話。
 ・MAZDA RX−8  ロータリーエンジン搭載のマツダ製4シータースポーツカー。定価は240万円くらい。
 乗り物好きなサイクロップスの愛用車として登場する。
 なんでも監督のブライアン=シンガーが
 この車が気に入ったためにわざわざ登場させたそうな。
 映画の中で登場するのは、このクルマのスペシャルバージョンで、
 デザインがビミョーにXっぽくなっている。
 もちろん今回も、サイクロップスの乗り物はウルヴァリンに盗まれる運命にあります。
 ・ミュータント  遺伝子の突然変異によって
 特殊能力を身につけてしまったものたちのこと。
 別名:ホモ=スペリオール。
 特別な能力とマイノリティゆえに人類から迫害されており、
 そのことを隠して生きている者も多い。
 ・ミュータント登録法案  危険分子であるミュータントを法的に登録・管理することで
 社会の秩序を守ろうとする法案。
 前作の「自由の女神事件」でのゴタゴタで、とりあえずは先延ばしになった。
 原作ではそんなに話題になることはないのに劇場版ではやたらとこだわっているのは、
 ストーリーも担当している監督が同性愛者だというのも関係しているのかもしれない。
 ・「戻れ」  紳士的で真面目なリーダー、サイクロップスが
 己のエゴを丸出しにするときの台詞。
 イマイチ存在感の薄い彼の唯一の見せ場かと。
 ・モニター  ストライカーのオフィスにミスティークが潜入するシーンがあるが、
 このパソコンのモニターに表示されていることがマニアの間で話題になった。 
 ・薬痕  ストライカーが使用した薬の痕。
 首の後ろ側にあり、それが描写されてる者は
 ストライカーに操られていると思ってもらえればオッケー。
 ちなみに薬を注入された者は、
 ナイトクローラー、デスストライク、マグニートー、サイクロップス、の4人。
 プロフェッサーXには効果がないそうな。
 ・優性遺伝  メンデルの思想において遺伝する対立形成式のうち、
 雑種第一代に現れる形質に対応すること。
 ミュータントパワーの場合、父親にミュータント要素があれば、
 それがほぼ確実に遺伝されると言われている。
 アイスマンの家族の中で、弟がいちばん冷酷な態度を示したのは、
 自分がミュータントに目覚めてしまうことを恐れているからかもしれない。
 ・ライター  パイロがいつも持ち歩いているジッポライター。
 パイロのミュータントパワーは「炎を操ること」だが、
 「炎を出すことはできない」のでこのライターの炎を媒介にしている。
 火炎放射器を背負っている原作よりも、こっちの方が100倍くらいカッコイイです。
 ちなみに、そのライターがサメのデザインをしているのは、
 ブライアン=シンガー監督が敬愛する映画が「ジョーズ」だからだそうな。
 ・利害一致  「X−MEN」の中では、
 敵対する者同士でも、目的が同じならば手を組むということが多い。
 今回では、X−MENとマグニートーが手を組み、ストライカーに立ち向かうことになる。
 ・ローリオ  マグニートーの独房の看守。
 ビールが大好きなスケベマン。
 ミスティークのエロ仕掛けにあっさりハマり、
 マグニートーのパワーによって昇天してしまう哀れな人。