アラビアンナイト〜砂漠の精霊王〜の
  真のエンディングの内容がどうしても知りたい人へ


 えー、ここでは思いきって「アラビアンナイト」の話のネタを暴露してしまいます。
 「アラビアンナイト」をプレーする気がない人や、
真のエンディングが見れずに挫折してしまった人、
あるいは、このゲームがトラウマになって2度とプレーする気の起こらない人は、
御覧になって心を癒していただければと思います。






  物語は佳境に入り、
 イフリートは事件の背後に魔術師スレイマンの存在があることに気づきます。

  魔術師スレイマン、それはかつて自分を封印した者であり、
 「何者か」によってすでに殺されてしまった人物。

  それぞれのジンとの出会いを続けるうえで、
 彼らは、イフリートよりも先に
 スレイマンによって封印されてしまっていたことがわかります。

  風のゼイトゥーンは、石版に。
  地のジャンピーアは、短剣に。
  水のマリードは、鏡。
  炎のギシルは、ランプ。
  月のフィッダは、巻物。
  鋼のバルドゥは、砂時計。
  闇のライラは、香油入れ。

  それらの道具はそれぞれ「魔宝」として、人々の間で大事にされてきました。
 ジンたちはいくら精霊と言えど生命あるものであり、いつかは死んでしまう存在なので、
 「魔宝」に封印されることで長い年月を行き続けていたのです
 (ちなみに木のジンは世代交代してしまいました)。

  ジンは自然を司る精霊ではあるが、決して神ではないのです。
 ですからその空席ができたときは、
 それを埋める者が必要になってくるのです。
 魔術師スレイマンはそのことを知っていて、
 「ある時」が来るまで、ジンの座を空けないようにしていたのです。
 だからスレイマンは、ジンを「魔宝」にすることで、
 「人間の手によってジンの生命とその座を守らせていた」のです。

  では、ジンは誰の手から守らなければいけなかったのでしょうか?
 それは、この大地を創造した「地母神」でした。
 地母神は、すべてを作り出した存在であったが、
 自分の分身であるともいえる「自然」を
 精霊ジンたちに支配されてしまったことに腹を立てていたのです。

  そこで地母神は、ジンの存在を消してしまい、
 「自然」を支配してしまおうと画策するのです。
 この計画のことは、ジンにも人間にも誰一人知る者はいませんでした。
 ただひとり、魔術師スレイマンを除いて・・・。

  地母神は、いま眠りについています。
 世界を創造したときにチカラを使いすぎたために、
 いまはただ、チカラを蓄えているのです。
 地母神を倒せるときは、その眠りから覚めたとき。
 そして倒すためには、強大な精霊力をもつ10人のジンが力を合わせなくてはならないのです。
 魔術師スレイマンは、地母神が再び眠りから覚めるまで、
 ジンたちの力を温存しておこうとしていたのです。

  地母神は、未然にそのことに気づき、スレイマンを殺そうとします。
 が、今はまだ眠りの中。
 地母神にそんなチカラはありません。
 そこで地母神が目をつけたのが、
 まだ封印されていなかった光のジン・マジュヌーンの存在だったのです。

  イフリートがスレイマンに封印されて以来、
 マジュヌーンはひたすたイフリートを探し続けていました。
 しかし、何百年たってもイフリートは見つかりません。
 そんなあるとき、地母神はマジュヌーンに囁きかけます。
 「人々を生贄にすれば、イフリートはお前のもとに戻ってくる」と。

  マジュヌーンは、イフリートのために人々を殺す決意をします。
 その瞬間、マジュヌーンは地母神より
 「魔物を操るチカラ」を与えられたのです。
 こうしてマジュヌーンは魔物を操り、
 人々を苦しめる邪教団を作り出し、世界を混沌へと導いていたのです。

  さらに地母神は、マジュヌーンに命令します。
 それはこのようなものでした。
 「イフリートを封印した張本人、魔術師スレイマンを暗殺せよ。」


   世界を征服しようと企む「地母神」。
  それを阻止するために、魔術師スレイマンはジンを封印していた。
  そんなスレイマンを殺したのが、
  地母神によって操られていたマジュヌーンだったのです。






 ・・・以上が、ラスト直前までのストーリーでありますが、
じつはこの後、ツッコミどころ満載のとんでもない展開が待ち受けています。




  マジュヌーン以外のジンの「魔宝」を集めたイフリートは、
 自分の力が封印された魔水晶もすべて取り戻します。

  イフリート「よし、これですべての力が戻ったぜ!」

      →すべての力が戻っても、やっぱり弱いまんまです。



  そこに突如現れるスレイマン。
  あんた、オープニングで死んだンじゃなかったですか?

  スレイマン「そう簡単に死んでたまるかい。
      もっとも、ケガを治すのに長くかかったがの。」

      →あんたがイフリートを封印してから数百年経ってるはずですが。本当に人間ですか



  スレイマンはシュクランを見て言います。

  スレイマン「おお、その首飾りはワシの妻にあげたもの!」
  イフリート「そうか!シュクランはジジイの子孫だったのか!
       ジンのマスターなのも当然だぜ!」

      →強引です。それにスレイマンに家族っていたんですか?
       オープニングでは、イフリートと2人暮らししてましたが



  そして光のジン・マジュヌーンとの対決!

  マジュヌーン「さ・・・さすがは我が主イフリート。
        私は地母神に操られていたのだ。許してくれ。」

      →さんざん人を殺したクセに、誰に詫びているのですか。



  地母神復活を前にし、スレイマンは言います。

  スレイマン「イフリートよ、お前の力を戻してやろう。」
  イフリート「おお!これこそ俺の本当の力だぜ!」

      →さっき「すべての力が戻った」って言ってましたよね?



  ついに最後の戦いが始まる・・・。

  スレイマン「いまこそジンの力をひとつにして戦うのだ!」

      →なんかパーティに、物語と全然関係ない凡人がひとりいますけど。
       それと、ジンは1人ずつしか召喚できません



  戦いを終えて・・・。

  目的を果たしたジンたちは、「魔宝」を壊すことで自然に帰っていきます。
 別れを惜しむイフリートとシュクラン。

  イフリート「この契約の指輪はお前が持っていてくれ。」

      →「魔宝」って、いま壊しませんでしたか



  そしてハッピーエンド。
 凡人ハーティがイフリートに言います。

  ハーティ「今日からお前は、俺のライバルさ!

  その台詞の意味が理解できないシュクラン。
  照れるイフリート


















  ・・・こうして世界は平和になりましたとさ。
 ごちそうさまでした。
 (物語の細部や台詞は、一部脚色してあります)


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