アラビアンナイト〜砂漠の精霊王〜のストーリー


  〜ストーリー〜

  遥か悠久の昔、人間と精霊が共に暮らす世界があった。

  精霊たちは「ジン」と呼ばれ、
 火・水・土・風・木・鋼・月・光・闇を司る者がいて、
 そのリーダーが「精霊王」ことイフリートであった。

  ある日、イフリートの城にスレイマンという名の魔術師が現れる。
 スレイマンは、圧倒的な魔力でイフリートを負かし、
 イフリートを飼いならしてしまうのでした。

  イフリートは人間との共同生活をはじめますが、
 そんな日々も長くは続かず、
 あるとき魔術師スレイマンは、何者かによって襲われてしまいます。

  激怒するイフリートに対して、
 スレイマンは「いまのお前では『奴』に勝てない」と言い放ち、
 イフリートの精霊力を7つの「魔水晶」に、
 肉体を「契約の指輪」に封印してしまいます。

  スレイマンは最期にこう言い遺します。
 「もしお前が1000人の願いを叶えたら、お前は自由になれる・・・。」と。
 そしてスレイマンは息絶えてしまったのでした。




  なぜスレイマンは、イフリートを飼いならしたのか?
 なぜイフリートは封印されてしまったのか?
 そしてスレイマンを襲った「奴」とは誰なのか?
 多くの疑問を抱きかかえたまま、
 指輪に封印されたイフリートは長い長い年月を過ごします。




  数百年ほど時は流れても、
 イフリートは言いつけを守り、人々の願いを叶い続けていました。
 そしていま、最後の1000人目となる少女シュクランが「契約の指輪」を拾ったのです。

  イフリートはシュクランに語りかけます。
 「お前は今、運命の分かれ道にたった。
  お前の願いをいうがよい・・・。」と。

  シュクランはいいました。

  「この世界が平和になりますように。」


  ・・・こうしてイフリートは、
 指輪を拾ったシュクランの、突拍子もない願いを叶えるために、
 世界を平和にする旅に出ることになったのでした。




  旅を続けるにつれ、
 自分が封印されていた長い間に、世界では様々なことが起こっていたことを
 イフリートは目の当たりにします。

  まず、ジンたちが自分が指輪に閉じ込められてしまったのと同じように、
 何者かによって「魔宝」に封印されてしまっていること。
 そして、闇の魔物たちが人々を襲っていること。

  イフリートの旅は、次第にジンたちを探す旅へと変わります。
 そして、闇の魔物を操って人々を苦しめているのが、
 かつての部下であり親友でもあった、光のジン・マジュヌーンの仕業だということがわかります。
 マジュヌーンは、イフリートを復活させるために
 人々を捕えて生贄にするという教団を組織していたのです。


  数百年ぶりの再開を喜び合うイフリートとマジュヌーン。
 しかしそれは、互いの仲を決裂させる出来事でしかありませんでした。
 イフリートは、人々を苦しめるマジュヌーンを批判し、
 マジュヌーンは、人間と馴れ合うイフリートを軽蔑します。

  かつての仲間と分かりあえなかったことで苦脳するイフリート。

  マジュヌーンは、なぜ人々を苦しめるのか?
 そして、どうして光のジンのはずである彼が、闇の魔物を操っていられるのか?



  その背景には、常にある人物が暗躍していることを
 イフリートは悟り始めています。
 その人物とは、数百年前に自分を封じ、
 すでに死んでしまっているはずの、魔術師スレイマンでした・・・。


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